迷子の旅 in NARUTO(6)
のんびりと畳に寝そべりながら本を読んでいるの腹や太ももを枕にして、ナルト、シカマル、ヒナタの3人もくつろぎながら巻物を読んでいると、こちらの方へ向かって来る2つの気配に気付いた。
はその片方の気配に首を傾げ、子供達は誰か分かっているらしく、特に気にすることなく巻物を読んでいた。
はとりあえずこの格好ではまずいだろうと本を閉じ、3人に話しかけようとしたとき、部屋の戸が静かに開かれた。
「「......」」
寝そべっている4人を見た2人は、片方が呆れたように、もう片方が驚きを露わにして4人を見下ろす。
「...火影さん?」
「イビキ、何固まってんだ?」
「、あんま動くな。読みずれぇ」
「ああ、そうですね。すいません」
「、しゃべると私の頭も動くの...」
「あ、ゴメンね」
「いや、どっちもお前が謝る必要ねぇだろ?」
子どもたちに退いて貰おうと思っていたことを忘れ、が身じろいだり話したりしたせいで頭が揺れたシカマルとヒナタに謝ると、イビキと呼ばれた男が呆れたように言う。
「え?...そう言われるとそんな気も...」
「、そんなオッサンの言うこと聞くことねーぞ」
「「そうそう」」
「オッサン...!!俺はまだ10代だっ!!」
「「「オッサンでいいじゃん。老け顔だし」」」
「...お前らなあっ!!!」
「3人とも、そんなこと言ったら私なんて200歳近いんですから、ミイラ扱いになるんですが...」
さらに怒鳴りつけようとしていたイビキ、呆れるように見ていた火影、を枕にしている3人の視線がそのひと言でに集中する。
「「「「「200?」」」」」
「あれ?言ってませんでしたか?私の年齢は187歳ですよ。あと13年で200歳ですねぇ」
「187!!?」
「見えないね」
「見えないな」
「見えねーな」
「まあ、外見年齢なんていくらでも変えられますから」
自分の年齢を言ったときと同じように、割りと重要そうなことをあっさりと言ったに子供達が相槌を打つ。
「「「ふーん」」」
「いや、『ふーん』じゃねえだろ!!?驚けよ!?」
「「「だって、だし」」」
「それ理由になってねぇだろっ!!!」
「「「そんなこと無いって」」」
「?、3人ともわざと声を揃えて煽ってるんですか?」
「「「うん」」」
声を揃えてイビキに話しかけている子供達にが尋ねると、子供達はあっさりそれを肯定する。
その答えを聞いたイビキが顔を真っ赤にして拳を握る横で、相変わらず呆れたようにそのやり取りを見ていた火影が口を開く。
「...いい加減、話をしたいんじゃが...」
「「「あっ、忘れてた(わざと)」」」
「あっ、すいません。3人とも一先ず退いて下さい」
「「「えーーーーーっ!!!」」」
「話を聞くのに、この体制は失礼ですよ。起きて下さい」
「「「ちぇーーーー...」」」
3人が滅多に見せることの無かった子供らしい反応に、火影とイビキは喜ぶべきか、状況を考えて怒るべきか少し悩んだ。
ありがとうございました!
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