迷子の旅 in NARUTO(5)







「ただいま...って、2人とも何でにくっついてるんだ!?

風呂から戻ってきたナルトが執務室に入ると、そこにはの両脇にくっついている鹿角と白狸(本名:奈良シカマルと日向ヒナタ)と疲れたような顔をしている火影がいた。

シカマルとヒナタは普段は滅多に見せること無いキラキラとした笑みをナルトに向ける。

「ナルト、こいつ良いヤツだな!」

さんのおかげで...夜の任務減らしてくれるって」

マジ!?、いったい何て言ったんだ!?」

「何って...こんな遅くまで子供に働かせるなんて何を考えてるんですか!?とか、子供の成長には夜の睡眠は欠かせないものなんですよ!?とか、ごく当たり前のことしか言ってませんけど?」

「「「いや、普通言えないから」」」

「そうですか?」

3人一緒に突っ込まれたことに首を傾げるに、それまで傍観していた火影がため息と共に言葉を吐き出す。

「...ナルト...に事情を聞いた結果、しばらく里に留まってもらうことになった」

「え!?マジ!?」

「ええ、マジですよ」

「やったーーー!!」

満面の笑みでの首に飛びつくナルトに、シカマルとヒナタ驚きながらも顔を見合わせて笑みを浮かべる。

「シカマル君、ナルト君の落としたタオル拾ってもらえるかな?」

「ん?これか?」

「ええ、ありがとう。ナルト君、ちょっとこっち向いてください」

「ん?何?って、うわっ!?」

「ちゃんと乾かさないと風邪を引きますよ」

シカマルから受け取ったタオルでごしごしと髪を拭いていくに、ナルトは驚きの声をあげたあとわずかに顔を赤くしながらおとなしくなり、シカマルとヒナタはそれを面白そうに見ている。

ナルトが2人の視線に気付くと罰が悪そうな顔をしてさらに頬を染めたため、2人はとうとう吹き出した。

!?笑うなっ!!

はははははははははっ、おまえでもそんな顔するんだな」

「くすくすくす、ナルト君子供みたい」

「うるせぇなっ!」

「?、子供みたいって、3人とも子供でしょう?」

が不思議そうに3人に尋ねると、3人は驚いたような顔をして、そのあと照れくさそうに頬を染めた。

がその3人の反応に首を傾げていると、そのやり取りを見ていた火影が微笑ましいものを見るように目を細めた。

(うむ...この子達を子供として扱えるものは少ない...もしかしたらの存在はこの子達にとって大きなものとなるかも知れんのぅ)

火影が目を細めている先では、がそれぞれの名前を呼びながら顔を覗き込むため、さらに顔を赤くしている子供達がいた。












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