迷子の旅 in NARUTO(4)
「火影さんの後ろの2人って、ナルト君と似たような歳だったりします?」
「「「「!?」」」」
の発言に一瞬にしてその場の緊張が高まる。
しかしそれを感じているはずなのに、は先程と全く同じ様子で椅子に身を沈めている。
「...何故そう思ったんじゃ?」
「その1、ナルト君と鹿角さんたちのやり取り...話し方が対等な者同士の話し方でした。
その2、鹿角さんとそちらの方の気が不安定でした。おそらく本来の姿と異なるためにそのように不安定なんじゃないかと...」
「...気?...チャクラのことか?」
「チャクラというのが何を指すのか分かりませんが...気、オーラともいいますけど、生命エネルギーのことです」
「生命エネルギー?」
「ええ」
「俺の傷を治したのもそれか?」
「ええ、気孔と言うんですよ」
ナルトの声に答えると、わずかに張り詰めていた空気が緩んだ。
「...ナルトを治療してくれたのか?」
「ええ、傷を塞いだだけですけど。あ、ナルト君まだ汚れたままでしたね。お風呂に入ってきた方が良いんじゃないですか?」
「...でも...」
「大丈夫ですよ。急にいなくなったりしませんから」
「...分かった...じいちゃん、風呂入ってくる」
「うむ、ちゃんと暖まってくるんじゃぞ?」
「分かってるよ」
ナルトが執務室を出て行くと、は火影の後ろにいる2人に声をかけた。
「そう言えば、もうばれてるんですからいつまでもその格好でいなくてもいいんじゃないですか?...と言うか、いつまでも不安定な気の状態を見てると落ち着かないんですけど...」
「...鹿角、白狸、変化を解け」
「「火影様!?」」
「その者が言うようにばれておっては変化など無意味じゃ」
「「...分かりました」」
二人がそう言った後、小さな爆発音と白い煙と共に2人の体がナルトと同じくらい小さくなった。
「おや、2人とも可愛らしいですねぇ」
「「「.........」」」
緊張感のまるで無いの声に3人は非常に微妙な顔でを見た。
ありがとうございました!
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