迷子の旅 in NARUTO(3)






場所は変わって木の葉隠れの里の中枢、火影の執務室...

そこには困惑をあらわにした3代目火影と、その後ろに狸の仮面を被った暗部と鹿角、その正面にはとなぜかにへばりついているナルトがいた。

「...ナルト、離れなさい」

「イヤだ」

「......はあ...どうしてこうなったんじゃ?」

「さあ?」

「おそらく...」

ため息と共に呟かれた火影の言葉にも首を傾げると、火影の後ろにいた鹿角が言葉を発した。

「ここへ来る途中、会って間もないその者に自分に九尾が封印されていることを告げたときにその者が言った言葉のせいかと...」

「ナルトが言ったのか!?会って間もない者に!?」

「はい」

「ええ、大人の身勝手でナルト君の中に尻尾が九本ある狐さんを詰め込まれたと聞きましたよ」

「「「.........」」」

場違いなほど穏やかな声で話すとその声に反するように埋め込まれたトゲに、大人たちはしばし沈黙する。

「うぉっほん...して、お主は何と言ったんじゃ?」

「?、ごく当たり前のことしか言ってませんけど?」

「...『大人の身勝手に振り回されちゃったんですねぇ。それならナルト君がこんな風に傷つけられるいわれは全く無いじゃないですか!今度やられそうになったら、相手の股間を潰す勢いで蹴りいれちゃいなさい!そのほうがあんな腐れた遺伝子残すことがなくなって万々歳です!』と...」

「「.........」」

「声真似が上手ですねぇ」

鹿角の声真似に感心したような視線を向けると、ナルトが少し拗ねたような顔での袖を引っ張る。

「?、どうかしましたか?」

「......別に」

が目を向けると少し照れくさそうにして張り付くナルトを、他の3人は珍しそうに眺める。

「これはまた...」

「珍しい」

「甘えてる?」

「なっ!別に甘えてなんか!?」

「「「説得力無いって」」」

「まあ、確かにこの状態で言っても説得力は無いかもしれませんねぇ」

「うっ...」

言葉に詰まるナルトに苦笑しながら、はそう言えばと何でも無いことのようにぽろっと爆弾発言をした。

「火影さんの後ろの2人って、ナルト君と似たような歳だったりします?」











ありがとうございました!

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