迷子の旅 in NARUTO(2)
「ここは何処なんでしょうか?」
「............は?」
の問いを聞いたナルトはポカンと口を開けての顔を見つめる。
はそんなナルトの様子に苦笑しつつ、もう1度同じ内容を多少説明を加えて口にした。
「ここは何処なんでしょうか?私の行きたかった場所とはかなり違うようなので...多分と言うかほぼ確実にいつものように迷子になったんだとは思うんですけど...」
「.........迷子?」
「はい。本当はリゼンブールに行く予定だったんですけど」
「りぜんぶる?...聞いたこと無い」
「そうですねぇ、私もこちらのような格好をするところに来たのは初めてです」
その言葉にナルトは自分の前にしゃがみこんでいるの服装をまじまじと眺めポツリとこぼした。
「?、そう言えば見たこと無い格好...他国の忍?」
「忍?ここはジャポンなんですか?それならああいう格好も納得できますけど...」
「じゃぽん?...ここは火の国・木の葉隠れの里だ」
「火の国?うーん...全然聞いたことありませんねぇ」
首を捻りながら考え込むにナルトがさらに驚いた顔をする。
「火の国でも分からない!?...水の国、風の国、土の国、雷の国は?」
「いえ、そんなに率直な名前の国は聞いたことありませんね...と言うことはやっぱりまた世界単位で移動しちゃったんですねぇ」
深くため息をつきながら言ったの言葉に、ナルトが怪訝な顔を向ける。
「世界!?...どういう!?」
「何者だ」
「ん?...こんばんは」
急に背後に現れた仮面をつけた男に首筋に刃物を突きつけられながら、何でもないかのように挨拶するに男は苛立ちの混ざった声で詰問する。
「答えろ」
「鹿角やめろ!」
「...何故」
「何故って...それは...」
質問してくる鹿角にナルトは戸惑ったように言葉に詰まった。
は戸惑ったように視線を向けてくるナルトに笑いかけると、そっと首筋から刃物をずらして立ち上がり鹿角に向き直った。
「っ!!お前は一体...」
「はじめまして、私は ...世界単位で場所を間違えた迷子です」
にっこりと満面の笑みで自己紹介するに、先程のナルトと同じように鹿角が固まった。
その反応にナルトは珍しいものを見たと言った感じでまじまじと鹿角を見つめ、はそんなナルトの様子を把握しながらも相変わらず笑顔で鹿角を見つめていた。
ありがとうございました!
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