迷子の旅 in  ハリーポッター(7)







「では、前のほうへ」


ダンブルドアに促され、はダンブルドアとマクゴナガルがいる前の方へと歩いていく。


が歩き出すと、生徒達の視線もを追いかけて移動してくるため、は心の中で苦笑していた。


マクゴナガルの隣にまで来ると、はくるりと振り返り、静かにマクゴナガルの横に立っていた。


の動きが止まると、そこかしこでひそひそと会話が交わされる。


「うぉっほん」


生徒達のささやきは、ダンブルドアのわざとらしい咳払いでピタリと止んだ。


「日本からの留学生じゃ。今年1年間だけじゃが、ここで皆と一緒に学ぶこととなる。それでは本人に、自己紹介してもらおうかの」


に向かってにっこりと笑いながら言うダンブルドアに、もにっこりと微笑みながら分かりましたと言った。


「はじめまして、です。1年間だけですが、これからよろしくお願いします」


「ふむ、それではの組み分けをしようかのぅ」


、こちらへ」


「はい」


がマクゴナガルにうながされ椅子に座ると、帽子をかぶせられる。


(やれやれ、今度はちゃんと組み分けをさせてもらえるのかね?)


(おや、私とお話しするのは嫌でしたか?)


(嫌ではないが、私の仕事は組み分けだからね)


(ではあなたとお話したいときには、また校長室にお伺いしますね)


(そうしてくれ。では、君の寮はここ以外ありえんだろう...)


「レイブンクロー!!」


帽子が叫んだ途端、生徒達がワッと歓声を上げて拍手する。


は帽子に礼を言ってマクゴナガルに返すと、レイブンクローの席へと歩いていった。


がレイブンクローの空いている席を探すと、奥の方から手を上げてを呼ぶ者がいた。


「ここが開いてるよ!」


「ありがとうございます」


が座ったのを確認して、ダンブルドアが話し始める。


「それでは歓迎会を始めよう!勢いよくかっこめっ!!」


ダンブルドアが席に着くと、生徒達が歓声をあげる。


はダンブルドアらしい言葉に苦笑を漏らした。








ありがとうございました!

6話   戻る   8話