迷子の旅 in  ハリーポッター(18)





「今日で10連勝かよ。マジで強ぇな」

「そうですか?」

「「「そう(なの)(だよ)(よ)」」」

ジェイクの言葉に首を傾げたに、3人が声をそろえて言った。

真剣な顔で言う双子と呆れた顔をするジェイク、信じられないという顔をするウィニアには苦笑しながら返す。

「私にとっては普通のことなんですが...文化の違いですかねぇ?」

「文化の違いでそんだけ強かったら俺達の立つ瀬がないんだが」

「それならこれから鍛えていけばいいと思いますよ」

「あー...前なら面倒だって断ってたと思うが」

にあれだけのことを目の前でされるとさぁ、さすがにねェ」

「これでも成績には自信があったんだけどな」

「でも、には追いつけそうにないのよねぇ」

マリアの言葉に、以外が深く頷いた。

「そりゃあ、私も努力してますから。追いつかれたらそれこそ私の立場がありませんよ」

肩をすくめたの言葉に、4人は日ごろの鍛錬(どりょく)を思い出し確かにとため息をつく。

みたいなことが出来るようになるのに何年かかるかなぁ?」

「ん〜...あたしだったら10年でも足りないわよ。きっと」

「ウィニアは基礎体力自体足りねェだろ。こっちじゃ運動っていやクイディッチしかねーし」

「そうよね。ウィニアはクイディッチは見る方専門だし」

「でも僕らでも10年で足りるかなぁ?」

「「無理(だな)(ね)」」

「「やっぱりそうだよね」」

きっぱりと否定したジェイクとマリアに、2人が大きく頷きながら言う。

「私は本人のやる気次第だと思いますけどねぇ......ん?」

「「どうかした?」」

ふと足を止めたに双子が不思議そうに訊ねた。

「ここの壁、隠し通路になっているみたいですね」

「えっ!ホント!?」

「普通の壁にしか見えねーけどなァ」

「百聞は一見に如かずです。すみませんジェイク、教科書お願いできますか?」

「ん?ああ」

教科書を渡すとしばらくじっと壁と注視する。

そして、仕組みが分かるとにっこりと笑って4人に振り向いた。

「それでいってきます」

「「「「え?(は?)」」」」

驚いた4人が次の言葉を口にする前に、が壁を殴った。

さらにその行動に驚く暇もなく、目の前にある壁がを巻き込んで回転し、半回転し終わったころにはの姿が無くなっていた。

「えええええええっ!!?ッ!」

「ちょっ!!1人で行かないでよ!!」

「ウソ    っ!?」

「いくら百聞は(以下略)つっても、目の前で消えんなあ!!!」

4人の叫び声が廊下にこだましていた。










ありがとうございました!

17話   戻る  19話