迷子の旅 in ハリーポッター(10)
食事も終わり、ダンブルドアからの注意を聞く。
ダンブルドアの注意にしても、先にマクゴナガルから説明を受けていた内容がほとんどだったため、大して気にしなかった。
しかし校歌の歌詞を見た途端、の表情がわずかにこわばった。
が職員席に顔を向けると、笑っているのはダンブルドアだけで、他の先生達の顔はこわばっていた。
その上、全員が違うメロディーで歌うので、は大広間の中が騒音で満たされているように感じた。
は自分の良すぎる耳を多少恨めしく思いつつ、非常に小さな声で早口で言って、さっさと終わらせた。
歌い終わった生徒達が、監督生に連れられてぞろぞろと寮へ向かっていく。
もホグワーツの複雑な道をマリアたちと一緒に歩いていく。
もう少しで寮に着くという所で、突然生徒達の足がピタリと止まった。
「?、どうしたんだ?」
「さあ?」
びしゃぁん!!
「「「うわあ!!」」」「「「キャアッ!」」」
たちが後ろのほうで顔を見合わせたとき、前のほうから水音と悲鳴が聞こえた。
「おおおおぉぉぉぉ!たいへんだぁ!びしょぬれだぁ!!」
「チッ、ピーブズか!」
「おおおおおぉう!そこにいるのはオカマのアーネストかぁ!?お前の横にいるのは物好きなカレ...ぎゃあぁあぁぁあ!」
「「「「「「「「は?」」」」」」」」
ヨハンの隣にいたを見たピーブズが突然悲鳴を上げる。
レイブンクロー生たちはピーブズの変化に目を丸くする。
「人の顔を見るなり悲鳴を上げるなんて、失礼ですねぇ」
「なっなっなっなっ、何でお前がここに!!」
「レイブンクローに組み分けされたからに決まってるでしょう?で、質問はそれで終わりですよね?」
がにっこりと笑みを浮かべると、ピーブズは真っ青になって逃げ出そうとした。
「ぎゃあぁああぁああぁあぁぁああ!!!」
しかし逃げ出そうとするピーブズをが逃がすはずもなく、ピーブズは一瞬で天井に投げナイフで貼り付けにされた。
「今度は簀巻きにして玄関の天井にぶら下げますからね」
「ひぃいぃぃぃいぃー!!」
手をホコリ払いながら言うに、ピーブズが本気で怯える。
レイブンクロー生たちはポカンと口を開けてその様子を見ていたが、中には例外もいて...
「「さすが、あたし(僕)のw」」
マリアとヨハンはをうっとりとした目で見つめていた。
もっとも翌日にはこの話が学校中を駆け回り、は初日以上に好奇の視線にさらされることになったが...
ありがとうございました!
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